新選組八番隊組長、藤堂平助のゆかりの地を、東京から日帰りで行ける範囲で紹介します。
藤堂平助の墓は京都の戒光寺にあるため、東京から日帰りはなかなか厳しいです。
でも東京には、藤堂平助が京に上る前のゆかりの地のほか、御陵衛士として藤堂平助も合祀された靖国神社や、名が刻まれた北区の新選組慰霊碑もあります。
案内板だけだったり、何も残っていない場所も多いですが、紹介していきます。
千代田区の藤堂平助ゆかりの地・観光スポット
玄武館跡|碑と案内板のみ
北辰一刀流の千葉道場跡。
永倉新八の記録では、藤堂平助と山南敬助が門弟だったとなっています。
浪士組に在籍中に病死した阿比留鋭三郎や、浪士組を結成した清河八郎、山岡鉄舟も門弟でした。
坂本龍馬も北辰一刀流ですが、八重洲の方にあったもう一つの千葉道場、桶町千葉道場(小千葉)の門弟でした。
現在は碑と案内板だけです。
実際の千葉道場は、碑と案内板がある場所よりもう少し西側だったと言われています。
住所 | 東京都千代田区神田東松下町23 |
アクセス | 都営線岩本町駅から徒歩1分 JR秋葉原駅から徒歩7分 |
靖国神社|御朱印あり
新選組は明治政府に敵対した側ということで、靖国神社には祀られていません。
しかし、新選組から分離した御陵衛士はのちの明治政府の味方側だったため、御陵衛士になった藤堂平助のほか、伊東甲子太郎、毛内有之助、服部武雄、富山弥兵衛が靖国神社に合祀されています。
関東で藤堂平助の冥福を祈りたい場合は、合祀された靖国神社か、北区の新選組慰霊碑(近藤勇墓所)になります。
南門を入った左手(社務所近く)には、桂小五郎、高杉晋作、伊藤博文などが在籍した神道無念流道場「練兵館跡」の石碑があります。
練兵館は、試衛館から近い道場として交流試合をしたことがあり、試衛館の試合に助っ人が練兵館から呼ばれた逸話もあります。
靖国神社が建つにあたって移転しました。
住所 | 千代田区九段北3-1-1 |
アクセス | 東西線九段下駅から徒歩9分 |
公式サイト | 靖国神社 |
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新宿区の藤堂平助ゆかりの地・観光スポット
試衛館跡・試衛館稲荷|標柱と稲荷だけ
藤堂平助は、北辰一刀流を玄武館で学んだ後、同じ流派の伊東甲子太郎の道場で、寄り弟子(本来の師匠から伊東甲子太郎に指導を託された弟子)になります。
その後、試衛館に出入りするようになったと言われています。
現在は標柱と稲荷神社だけです。
稲荷社は老朽化のため立ち入りできず、外から見るだけですが、元旦だけ初詣が企画される年もあるので、年末が近くなったら主催されている歴史企画研究さんのTwitterで情報チェック。
住所 | 東京都新宿区市谷柳町25 |
アクセス | 大江戸線牛込柳町駅から徒歩3分 |
関連サイト | 日野市観光協会「試衛館」 |
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文京区の藤堂平助ゆかりの地・観光スポット
伝通院・処静院跡|御朱印あり
新選組の前身・浪士組が結成され、集会が処静院で開かれました。
この時藤堂平助も参加しています。
処静院は伝通院に付属する境内の小寺でしたが、現在は廃寺です。
伝通院門前に、処静院にあった碑があるのと、墓場の塀沿いに案内板があります。
住所 | 東京都文京区小石川3丁目14-6 |
アクセス | メトロ南北線・丸の内線後楽園駅から徒歩10分 |
公式サイト | 伝通院公式サイト |
藤堂秉之丞(父親説あり)屋敷跡|何もなし
会津の松平家が編纂した、明治維新などの記録「維新階梯雑誌」。
この中に載っている新選組の名簿に
平之丞妾腹惣領ノ由 江戸 藤堂平助 十九才
(維新階梯雑誌)
と記載されています。
藤堂平助の生い立ちには諸説ありましたが、この「平之丞」は湯島の旗本、藤堂秉之丞(へいのじょう)のことです。
藤堂秉之丞の妾腹の(正妻以外の女性から生まれた)長男だと書かれています。
「江戸切絵図」という江戸時代の地図から、藤堂秉之丞の屋敷は、現在の東京医科歯科大学の裏手にあったことがわかります。
ホテル東京ガーデンパレスの隣の区画で、角にある薬局が入った山川ビルあたりは町屋だったようなのでその先、ローソンの入ったMK御茶ノ水ビルなどがあるあたりと思われますが、案内板などは何もありません。
藤堂平助の出自については他に、津藩のお殿様の子だという説もあります。
住所 | 文京区湯島1丁目8-2~1丁目9 |
アクセス | メトロ御茶ノ水駅から徒歩5分 JR御茶ノ水駅から徒歩6分 |
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台東区の藤堂平助ゆかりの地・観光スポット
藤堂和泉守(父親説あり)上屋敷跡|案内板のみ
永倉新八が書き残した藤堂平助の出生、「津藩の御落胤(ごらくいん)説」では、津藩の藩主・藤堂和泉守高猷(とうどういずみのかみたかゆき)の庶子(正妻以外の女性から生まれた子)とされています。
津藩お抱えの「上総介兼重」の刀を持っていた逸話や、薩摩藩にまで御落胤と知られていたという逸話もあります。
その藤堂和泉守の屋敷跡が、秋葉原駅から近い場所にあります。
ここに藤堂家の上屋敷があったという案内板だけが残っていますが、藤堂平助については触れられていません。
住所 | 千代田区神田和泉町1 |
アクセス | 日比谷線秋葉原駅から徒歩2分 JR秋葉原駅から徒歩4分 |
江東区の藤堂平助ゆかりの地・観光スポット
伊東甲子太郎道場跡|何もなし
藤堂平助は、千代田区の玄武館道場で北辰一刀流を学びます。
その後ここ、同じ流派の伊東甲子太郎の道場で、寄り弟子(本来の師匠から伊東甲子太郎に指導を託された弟子)となります。
その後試衛館に出入りするようになり、浪士組に入って京に上ります。
元治元年、近藤勇が隊士募集に江戸に来る前に、藤堂平助が先に江戸に来て、伊東甲子太郎を新選組に勧誘します。
その時もこの道場に来ています。
のちに新選組を離脱して御陵衛士になるメンバーがこの時、伊東甲子太郎とともに新選組に加入しています。
御船橋の近くですが、現在は案内板も何もなく、「深川佐賀町ビル」が建っています。
住所 | 江東区佐賀1-17 |
アクセス | 東西線門前仲町駅から徒歩9分 |
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北区の藤堂平助ゆかりの地・観光スポット
近藤勇墓所・新選組隊士慰霊碑
正面に「近藤勇 土方歳三」と大きく掘ってありますが、側面に藤堂平助の名も刻まれています。
向かって左側面の最上段、左から2番目です。
右隣に師の伊東甲子太郎の名も刻まれています。
関東で藤堂平助の冥福を祈りたい場合は、ここの新選組隊士慰霊碑か、御陵衛士として合祀されている靖国神社になります。
住所 | 東京都北区滝野川7丁目8−10 |
アクセス | JR板橋駅から徒歩3分 都営三田線新板橋駅から徒歩6分 |
関連サイト | 「近藤勇と新選組隊士供養塔」北区飛鳥山博物館 |
寿徳寺|御朱印あり
板橋駅前の慰霊碑を管理するお寺。
住所 | 東京都北区滝野川4-22-2 |
アクセス | 都営三田線新板橋駅から徒歩11分 JR板橋駅から徒歩13分 |
公式サイト | 寿徳寺公式サイト |
日野市の藤堂平助ゆかりの地・観光スポット
新選組のふるさと歴史館
常設展の浪士組名簿に「藤堂平助」の文字があります。
(企画展の時は展示されていないことがあります)
休館日 | 毎週月曜日、年末年始 |
開館時間 | 9:30~17:00(入館は16:30まで) |
住所 | 東京都日野市神明4-16-1 |
アクセス | JR中央線日野駅から徒歩15分 または日野駅か高幡不動駅から京王バス 「02」系統、日野七小入口下車徒歩5分 |
公式サイト | 新選組のふるさと歴史館 |
日野宿交流館
1階の売店に、藤堂平助関連グッズもあります。
休館日 | 毎週月曜日(祝日にあたる日はその翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日) |
開館時間 | 9時00分~17時00分 |
住所 | 東京都日野市日野本町7丁目5番地6 |
アクセス | JR中央線日野駅から徒歩10分 |
公式サイト | 日野宿交流館 |
高幡不動尊|御朱印あり
奥の大日堂(拝観料200円)、鳴き龍を通り過ぎて奥の順路を進んだところに、新選組諸隊士の位牌があります。
近藤勇、土方歳三、沖田総司、井上源三郎の位牌も単独であります。
住所 | 日野市高幡733 |
アクセス | 京王線高幡不動駅から徒歩3分 多摩モノレール線高幡不動駅から徒歩5分 |
御朱印 | あり |
公式サイト | 高幡不動尊金剛寺 |
新選組グッズ池田屋
藤堂平助グッズもあります。
営業日 | 木~日曜 |
営業時間 | 11時~17時 |
住所 | 東京都日野市高幡1-8 3F |
アクセス | 京王線高幡不動駅から徒歩3分 多摩モノレール線高幡不動駅から徒歩5分 |
関連サイト | 新選組グッズ池田屋 |